外科
外科について
当院の外科では、切り傷や擦り傷、やけど、皮下腫瘤、肛門疾患などの治療、ソケイヘルニア、胆石症、甲状腺疾患、乳腺疾患、などの診断・フォローなど、幅広く対応いたします。当院での治療が難しい方は、専門の病院を紹介させていただきます。
また、病院などで大きな手術を受けた方で、「術後のケアを自宅近くの医療機関で行ってもらいたい」とご希望の方についても、可能な限り当院で対応させていただきます。お気軽にご相談ください。
- 当院で扱う主な外科疾患
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- ケガ(切り傷、すり傷)
- やけど
- 皮下腫瘤などの皮膚疾患
- 陥入爪
- うおのめ・たこ
- 虫垂炎
- そけいヘルニア
- 腹壁ヘルニア
- 胆石症
- 胆のう炎
- 甲状腺疾患
- 乳腺疾患
- 痔核などの肛門疾患
- 胃がん・大腸がん・肝臓がんなどの消化器がん(術後ケア)
ケガ(切り傷、すり傷)
切り傷は、刃物やガラスなど鋭利な物によって体表がスパッと切れることで生じる怪我です。傷口が直線的に切断されることが多いので、周辺組織への影響が少ないのが特徴です。切り傷を負ったときは、まず応急処置として出血を止めます。患部を水道水などでよく洗い流してから傷口に清潔な布などを当て、手や包帯で圧迫してください。傷が深い場合、傷口に異物が混入している場合は、傷口から細菌が入りこんで感染症などを引き起こすこともあります。早めに受診してください。
すり傷は、転んで硬い地面に擦ったときなど、皮膚の表面が削れて生じる怪我です。出血がひどいときは、切り傷の場合と同じように止血します。深部に及んでいたり、範囲が広い時は、やはり細菌感染の可能性がありますので、早めの受診が必要です。
やけど(熱傷)
やけどは、ストーブや料理時の熱い油、熱湯などによって皮膚や粘膜に障害が起こる外傷です。皮膚障害の程度は、接触する熱源の温度と接触時間によって決まります。そのため、湯たんぽや電気毛布、使い捨てカイロなどのように温度が低いものでも、長時間接触していると、低温やけどになることがあるので注意が必要です。障害を受けた皮膚の深さにより治り方も異なります。最も大事なことは受傷直後に冷水でしっかりと冷やすことです。
その後、早めに受診するようにして下さい。
皮下腫瘤
私たちの皮膚や皮下にできるしこりは良性のものがほとんどで、その代表が粉瘤と脂肪腫です。粉瘤はからだのさまざまな箇所にできますが、背中に多く、皮膚の皮脂や垢が溜まってできる固い袋状のしこりです。小さなものは経過を見ますが、自然になくなることはなく、化膿して赤く腫れることがあるため、切除をお勧めしています。
脂肪腫は脂肪細胞が皮下で増殖してできた良性腫瘍で、やわらかいしこりとして気が付くことが多いものです。診断をかねて切除することが多いです。
皮下腫瘤の中には、頻度は少ないものの、悪性のものもありますので、急に大きくなるものでは注意が必要になります。
痔核などの肛門疾患
肛門の疾患には、痔核、裂肛、痔瘻がよく知られています。この中で最も多いのが、直腸下部や肛門内の静脈が鬱血し、肛門内に瘤ができる「痔核」です。多くの場合、排便時に真っ赤な出血を伴うのですが、痔核のできる場所には感覚神経が乏しいため、あまり痛みを伴いません。進行すると、肛門外に瘤が脱出し、指で押し込んでも戻らなくなってしまいます。この状態になると、手術が必要となります。
裂肛は、肛門の出口付近の皮膚が切れたり裂けたりする疾患です。硬い便を無理に押し出そうとして皮膚の裂け目に強い刺激が与えられるため、裂け目に潰瘍が出来ることもあります。排便時に激しい痛みが起こり、出血を伴うこともあります。
痔瘻は、肛門周囲に生じた膿瘍が繰り返されることにより、肛門周囲の皮膚や直腸と肛門腺がトンネル状に繋がってしまう疾患です。膿が溜まっている段階では腫れや痛みが起こりますが、膿が排出されると一旦、症状が治まります。トンネルが残ってしまうと、手術が必要になります。 痔疾患の中には肛門専門医による治療が必要なものがあります。その場合には適切に紹介させていただきます。